森羅万象の旅日記       

1.教授は西へ


八月十七日、残暑厳しい晴天の中を風水絵日記の旅に出発した。 愛車プレリュードの後ろ座席は荷物で一杯だ。

トランクはもうこれ以上、バッグひとつ入らないほどギュウギュウ詰である。
何しろ海と山と高原と湖の旅という欲張ったプラン故、このような大荷物に なった次第である。

それから、もうひとつ、他の人は絶対持って行かない荷物がある。 それは"ぬか床"である。


長い旅の間、家はからっぽになる、と言うことは ぬかみそをかき回す人が誰もいなくなる、と言うことである。


ここで間違いがある、誰もではなく、私がいなくなると言うことである。 と言うことは、プレリュードの助手席にちょこんと座っている沙らら先生は ぬかみそをかき回さないと言うことである。

そんな訳でトランクのかなりの部分をぬかみその桶が占めているのである。 しかし、旅をしてみて、このぬかみそが非常に役に立つことが後でわかった。

ちなみに,沙らら先生は当世ナンバーワンの占い師である。

マア、そんな訳で荷物を満載した我が愛車は八王子を後に一路甲州へと 向かったのであった。

甲州は私の故郷であり,去年亡くなった母が南アルプスの麓に眠っているので 今回の旅の安全を祈って行こうと思ったのである。

車は快調に20号線を西に向かう、とその時,前方に白鷺を数羽発見,西は 風水では白虎と言って白を表す。
その西に白鷺とはこれは幸先がいいぞ。

風水ワンポイントアドバイス

東西南北を四正と云い,西は白虎で象徴され,白によって表される。
相撲の土俵で西側を白房と呼ぶが、これは風水から来ている。
さらに八卦から、西は"兌"と表現され、これは金銭を示す。

故に,お金を得たければ西方に留意すべきである。

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