風水入門
4.八方位
東、西、南、北を四正(しせい)と言い、東南、南西、西北、北東を四隅(しぐう)と言います。
この四正と四隅を合わせて八方位(はっぽうい)という言い方をします。
数年前、奈良でキトラ古墳が見つかり、ファイバースコープを入れて中を見ると、ドーム型の天井に天体の図が描かれていました。そして、東に青龍、西に白虎、南に朱雀、北に玄武の絵が画いてありました。
これが四神を表します。つまり東は青い龍、西は白い虎、南は赤の鳳凰、北は黒で蛇と亀の神を表します。ですから東、西、南、北が示す色彩は青、白、赤、黒となります。相撲の土俵で赤房、白房、と言うのはここから来ています。
南が赤房、西が白房です。お相撲さんは塩をつかんで南と西から出てきて土俵にまくわけです。これがまともに向かい合って塩をまいたのでは、水戸泉のように大量にまく人だと相手は塩まみれになってしまいますね。
ここで少々難しくなりますが、八方位を八卦(はっか)によって表すと、北は坎(かん)、北東は艮(ごん)、東は震(しん)、東南は巽(そん)、南は離(り)南西は坤(こん)、西は兌(だ)、西北は乾(けん)となります。
そして八方位はそれぞれ象意(しょうい)をもっています。
この象意が風水の最も重要な要素のひとつなのです。八方位は沢山の象意を持坎っていますが、その中で代表的なものをいくつかあげてみます。
まづ、坎には水という象意があります。次に艮は山、震は雷とか長男という象意があります。巽は風、離は火、坤は大地とか母、兌はお金です。テレビなどで西に黄色い物などと言うのは兌がお金を表すからなのです。
そして乾は天とか父親、トップに立つ人というような象意があります。
このように八方位が持つ特性を建築に取り入れたり、日常生活の中に生かしたりすることによってお金が手に入ったり、豊かな生活がおくれたりもします。